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Huerco CAMP 2018.03


2018年3月6日
Huerco CAMP 2018.03

「休日はアウトドアでリフレッシュ!」と言いたいところだが、基本的には出不精な性格なので、1日家から出ない休日も結構あったりする。普段デザイン関連の仕事をする私は、毎日モニターと向かい合い、電車通勤では無いから満員電車に揉まれる事は無いながら都会の交通渋滞を毎日のように経験する日々を送っている。とはいえ春になれば花見と称したバーベキューもするし、テント泊キャンプも今まで経験した事ぐらいはある(暖かいor暑い時期に)。周りには釣り好きが多いため、釣りに一緒に行ったりもするし、今も計画中の釣り企画なんかもいくつかある。

日頃の喧騒を離れ、自然の中、緩やかに流れる時間をのんびりと過ごしたい。
今回Huercoの企画として、今年から始まったHuercoアンバサダーの一人、アウトドアインストラクターなどもつとめる佐部利 広大(さぶり こうだい)氏らと一緒にキャンプをする事になった。しかもこんな寒い時期に(2018年3月1日〜2日)。
参加メンバーは、高田、中西、佐部利氏、と私。

出発時の様子。ライトな服装とトートバッグ。冬キャンプをナメている。
出発時の様子。ライトな服装とトートバッグ。冬キャンプをナメている。

参加する事にしたのはいいが、一体どれぐらい寒いのか。普段から釣りなどをするのであれば、ある程度の防寒具なども揃っているのだろうが、最初に書いた通り普段から出不精な私はそんなモノ何一つ無い。「3月に入った事だし、佐部利氏もいるし、最悪の場合一人車に避難したらいいか。」と軽く考え、上は薄めの上着と中にユニクロのウルトラライトダウンとジャージ、一応寒かったら羽織れるようにと一枚余分にパーカー。下はデニム一枚とスニーカー。以上の装備で参加。

ご近所のデザイン事務所が引っ越しする際に譲り受けたアウトドアグッズなんかもいくつか持っていた為、それも活用する事に。テント以外は近所の公園で花見する時なんかに使った事はあるのだが、テントを使う機会は無かった。その為「部品は揃っているはず」程度で確認はしていない。これまた佐部利氏が居るから何とかなるか。
寝袋だけは持って居なかった為、今回Amazonにて4,000円程度の(安物)を購入し準備完了。

私の全アウトドア用品
  • テント(手に入れたはいいが使った事は無い)
  • タープ
  • アウトドアチェア
  • アウトドアワゴン(キャリー?)
  • 寝袋(新規購入アイテム)

キャンプ当日、仕事の都合で私の事務所に集まってもらい、昼から今回の目的地、兵庫県の赤穂にある無料キャンプ場を目指す。 車一台に4人分の荷物(一人暮らしの奴の引っ越しかってぐらいの量に感じた)を詰め込みいざ出発。 寄り道せずに行けば片道約2時間半ほどの移動だが、途中ホームセンターやスーパーなどで色々と買い出しや、牛丼屋での軽めの昼食などをはさむ。

降ろすのも一苦労な量の荷物
降ろすのも一苦労な量の荷物
「ここをキャンプ地とする」
「ここをキャンプ地とする」

現地に到着したのは17時ごろ。到着時はまだ明るく、日が長くなったもんだと関心しながら、荷物を降ろしていざキャンプ地設営。

先に佐部利氏が持ってきたテントを設営。 少々風が強かった為、多少手間取ったと本人は言っていたが、やはり手際がいい。 続いて私が持ってきた中古テントの設営。 これには正直手間取った。 完成したテントの形を誰も知らない為、あーだこーだと言いながら大人4人掛かりである。 すっかり日が暮れてもまだテント設営に悪戦苦闘していたが、気づいた時にはこれから始まる楽しい宴の場所がほぼ完成していた。 さすが佐部利氏いつの間に。
テントの設営も何とか終え、中古テントの部品も足りたようで一安心。 しかし個人的に使うにはどうやら私の手に入れたテントは大きすぎるようである。

ここから私と高田は即ビール。 佐部利氏は手際良く火をおこし、酒のアテになるモノをジャンジャン焼きだしてくれた。 フランクフルトに始まり、手羽中、その他色々な焼き物に舌鼓を打ちながら、寒いとはいえ楽しい宴。 炭火だからなのかなんなのか、外で食べるのは本当に旨い。 そうこうしているうちに燻製なんかも出てきて、とりあえずビールがすすむ。

実のある話や、全く実の無い話など、男4人でも話は尽きる事なくかなり長時間寒さも忘れ楽しんでいた。 23時頃だっただろうか、高田と佐部利氏がおもむろに竿の準備をしだし、いそいそと釣りへと消えていく。 私の中で釣りバカと認識していた中西が釣りへは行かず焚き火の前に残り、私と中西でまた全く実の無い話の続き。 一時間程度の釣りを終え帰ってきた高田と佐部利氏の釣果は高田の一匹だけだったようだ。

最後のシメにインスタントラーメンをいただき、そろそろ楽しかった宴もお開き。
昭和組の私と高田は私のテント。
平成組の中西と佐部利氏は佐部利テントへ。

ほろ酔い気分で新しく手に入れた寝袋に入り眠る事に。


さて眠ろう。


さてさて。


えーっと。


あれ。


寒すぎ無いか?

私は寝袋のカバーか何かに寝ているのだろうかと思うほど全然寝床が暖かくならない。 そもそも寝袋に入れ物はあってもカバーなんか付いて無いので私がくるまっているのは間違いなく、今回手に入れたアウトドアグッズの購入したての新品寝袋だ。
寒さをなめていた。「快適使用温度:約5℃〜最低使用温度:約0℃」との内容を確認して購入した寝袋は今回全く役に立たず、結局朝までウトウトできた程度で寒さで何度も目が覚める状態が続いた。

暖かそうな靴が羨ましい朝。
暖かそうな靴が羨ましい朝。

朝5時頃には寝袋にくるまっているだけ無駄と思い、早々にテントを離れ昨夜の焚き火のところへ。 皆はまだ寝て居るようだが私はとにかく火をおこし暖をとる事に。清々しい朝ではあるものの、寒さで震えながら喉の痛みも感じながら皆が起きるのを待つ。 日が出てきたので日向へ出れば暖かいものの、我々のキャンプ地は木陰。 この季節は木陰じゃなくていいと学んだ。
起きてきた高田と火を囲んで向かい合って座りお互い暖をとる。 湯を沸かしインスタントコーヒーで温まりながら、二人とも喉が異様に痛いのを確認。 ちなみに佐部利氏以外の3人の寝袋は皆同レベルのモノで、佐部利氏の寝袋は私の寝袋の10倍程の価格だそう。 この時期にテント泊をするのであればちゃんとした寝袋を買う事をおすすめする。

続いて起きてきた佐部利氏が振る舞ってくれた生豆から焙煎したコーヒーが驚くほど美味しく、これは趣味として真似がしたいと正直に思った次第。 ちなみに中西は寒さで動けず最後まで起きてこなかった。

昨夜の釣りのリベンジに向かう佐部利氏や、とにかくぼーっと過ごすなど、急いでいる訳でも無いため実にのんびりとした午前中を過ごし、昼頃には出発できるよう撤収を開始。 これまた不慣れなメンバーは、どう畳んだらいいのかも分からないテントの片付けに悪戦苦闘。何とか元に入っていた専用の袋に詰め込む事に成功し、順次車へ運び撤収完了、いざ帰阪。

今回の「Huerco CAMP 2018.03」を経験してみて、正直な話寒さが一番記憶に残っているが、全般通して楽しい記憶もそれに勝るとも劣らない。 「次はもっと暖かい寝袋が必要だな」「今回買った寝袋はどの時期に使えるんだ?」「防寒着も必要だな」など経験して初めて工夫も出来るし知恵もつく。 経験が一番大事なモノなのでHuercoはこれからも色々な企画を考え、アウトドアとフィッシングが融合するブランドとして成長をして行きたいと考えている。

私のような出不精の人間にも経験ができるような事は沢山あるし、「経験したく無い」のでは無く「経験する機会が無い」人の方が多いはず。 今回はテストのようなキャンプ企画で小規模ではあったが、ご要望があればもうちょっと規模を大きくして参加者を募って・・・なんかも出来るはず。

「本気」で「コア」なモノには付いていけない自信はあるが、ライトでも十分楽しめるモノは色々ある。
それを証拠にキャンプを本気で趣味にしようかとYoutubeなんかで動画を見まくっているのはなかなか自分でも驚く変化だ。
しかし道具を一通り揃えるのはなかなか大変でもあるし、ボチボチしか無理かも知れないが、やる価値は十分ある事に気づいたのは収穫だ。 ライトなキャンプや釣りを楽しみながら続けられるような「ええ感じ」のオッサンにでもなりたいと願う。

早起きの証拠、朝日。
早起きの証拠、朝日。

最後に。
「寒い時期は避ける方がいいのか?」

宮武昌之

宮武昌之Huerco Chief Designer

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Huerco全般のデザインに口出しをするHuercoチーフデザイナーでありながら、関係者の中で唯一釣りを趣味としない謎の人物。趣味としていないだけで誘えば釣りにでもなんでも参加はするのだが早々に飽きているのが顔に出る。酒の席は元気。