はじめまして。このたび新しくHuercoアンバサダーに仲間入りさせていただいた、はらのゆきと申します。
魚や釣り人の写真を撮っている新米フォトグラファーです。
日常的に水辺に立ち、魚たちや彼らを取り巻く環境と向き合う者として、私が見たもの、感じたことをシェアしていきたいと思っています。大の釣り好きでもあるので、釣りという遊びの楽しさ、カッコ良さなんかも提案していけたらなと思います。どうぞよろしくお願い致します。
今回初めてこのHuercoマガジンで記事を書かせていただくということで、まず自分のことを少し知っていただきたいと思い、普段私がどんな場所で、どんな風に魚たちを撮っているのかをお話ししようかなと思います。
主に撮影しているのは渓流や湖、町を流れる小川、そこに棲む淡水魚たちです。トラウトに限らず、ウグイやオイカワ、タナゴやチチブなど色々な淡水魚を撮ります。
川釣りが好きというとトラウトを指す場合が多いですが、私はいわゆる「雑魚」と呼ばれるような魚たちも大好き。 夏は田んぼの間を流れる小川に入り、泥だらけのびしょ濡れになって魚を追いかけ回しています。
川底に這いつくばってじゃぶじゃぶしていると、通りかかった近所のおばちゃんにギョッとした顔で「あんた!何してるの!」と大笑いされたりしますが、写真を撮ってるんですと伝えると、わざわざ家からオロナミンCを持ってきてくれたりなんてことも。
田舎の人はみんな、ちょっと変わった泥だらけの女にも優しくしてくれます。
小川の雑魚たちは比較的釣りやすく、子どもや初心者でも楽しめる釣りのターゲットとして愛すべき存在です。
釣りをして楽しむだけではなく、ぜひ雑魚たちをよく観察をしてみてください。
あまり目立つことがない彼らですが、繊細なヒレや鱗がとても美しい色をしています。
同じフィールドでも色々な種類の魚が釣れるので、何が釣れるかな?という楽しみもありいつもわくわくさせてくれます。
とはいえ、私は渓流釣りも大好きなので、シーズン中はどうしても渓流に足が向いてしまいがちです。
渓流が解禁すると毎週のように山に登って、釣って、撮ってという生活になってしまいます。
私は多種多様なトラウトが棲む日本に生まれて本当にラッキーだと思っています。
日本の国土ほどの面積でこんなにも多様なトラウトが密集する場所が他国にどれほどあるでしょうか。
海に囲まれた小さな島国だけれど、日本には山があり、川があり、四季があります。
夏は暑い暑い、冬になれば寒い寒いとぼやいて忙しいですが、こんな贅沢な環境で魚たちと共に生きれることは実はとても幸せなことじゃないかと思います。
山の奥深くまで登って行けば、普段の生活とはかけ離れた景色があり、そこでしかできない経験をすることができます。
山登りはとてもくたびれるけれど、そういう場所でしか撮れない写真のために、えんやこらと登ります。
秘境を求めれば相応にハードルは高くなりますが、私が行く場所はその気になれば誰でも挑戦できる場所です。
自慢じゃなけど私は決して運動神経が良くないし、ここだけの話実はカナヅチです。水中写真を撮るくせに泳げないなんて格好悪いですよね。
だから挑戦できるフィールドは限られるし、気分が高揚すると周りが見えなくなるタイプなので、あまり無理に難易度が高い場所にはエントリーしないようにしています。
私が知らない場所、私が一人ではたどり着けない場所に連れて行ってくれる友人たちにはいつもとても感謝しています。
沢山の人の協力があって、色んな景色、色んな魚たちに触れることができています。
写真を撮り始める前は、できるだけ大きくて強い魚を求めることが多かったですが、今はあまりサイズに拘らなくなりました。
大きく成長し鼻曲がりでどう猛な顔つきをしたトラウトは言うまでもなくカッコイイですが、若魚にしかない魅力もあります。
くっきりした斑点やパーマークは水中ですごく映えるし、無垢な目つきが愛らしくてとても良い。
目つきといえば、私が水中写真に取り憑かれた理由のひとつに"水中にいる魚は目つきが違う"ということを知った、というのがあります。釣り上げられた魚はみんなギョロッとこちらを睨むような目つきをしていますが、水中ではいつもそういう顔をしているわけではありません。
当然といえば当然なのですが、それを目の当たりにしたとき私は思わずハッとしました。
もう何年も釣りをしてきたけれど、今まで私は魚本来の表情を全く見てこなかったのかもしれない、そう思ったんです。
それからはたびたび竿をカメラに持ち替え、レンズ越しに魚と触れ合う時間に夢中になるようになりました。
撮れば撮るほど、釣る楽しみはそこそこに、より写真へ注力するよう自分がシフトチェンジしていくのが分かりました。
間違いなく言えるのは、以前よりも魚との接触を楽しめているということです。
もし魚を釣ることができなくても撮ることはできる。
今まで釣り竿だけが武器だったのが、カメラというもう一つの武器を手に入れた!みたいな、そんな気持ち。写真に収めることができたら、釣り上げてネットに収めたのと同じような満足感があるのです。
こんな感じで、生粋のフィッシャーマンというわけではない私ですが、そんな自分だからこその視点で発信できることをこれから模索していきたいと思っています。例えば魚が弱らない写真の撮り方とか、普段見れない水中の様子など、まだ釣りをよく知らない初心者の方でも興味を持ちながら自然に優しくなれそうな提案をしていけたらなと思います。
小物釣りが大好きで海水淡水問わずMGシリーズばかり使っているので、ロッドブランドのアンバサダーとしてはちょっと頼りないかもしれませんが、わからないことは先輩たちに教えて貰いながら精一杯努めるつもりです。
Huercoユーザーのみなさん、これから何卒よろしくお願い致します。
MGシリーズのことなら何でも聞いてね!
スピニングモデル / 6pcs
フロート、キャロなどに最適な遠投モデル チューブラートップで8フィートのコンセプトは遠投性。フロートリグ、キャロライナリグなどで沖の竿抜けポイントにアプローチ可能な遠投用モデル。足場の高い場所やゴロタ、サーフからの良型狙いの釣りに重宝する、仕舞寸47cmの6ピースパックロッドです。
スピニングモデル / 5pcs
マイクロソルトゲームのオールラウンダー チューブラートップで7フィートというレングスは取り回しがよく、バランスに優れることから幅広くのリグに対応します。ダウンショットからウルトラライトジグ、スモールプラグまでソツなくこなす、マイクロソルトゲームのオールラウンダーです。