とある夏の日「次はウナギを釣りに行きませんか?」とLINEが入りました。
ウナギが釣れるといったら四万十川か、はたまた養殖が盛んな鹿児島や愛知あたりまで遠征だろうかと考えていたら「大阪のど真ん中で釣りましょう」と。
待ち合わせ場所は大阪市内のとある地下鉄の駅。まわりにはオフィスビルが立ち並んでいます。
こんな街中に本当にウナギがいるのでしょうか。いつものようにHuercoのTさんが道具一式を用意してくれています。Tさんも今回は地下鉄です。ビールでも飲みながらのんびり釣りましょうと、コンビニで飲み物とつまみを買って、10分ほどで現場の川岸に到着。
ウナギが釣れだすのは日が暮れてからということで、準備をしてくれているTさんを横目に、さっそくビールを。
前回の竿は組立式でしたが、今回はビヨーンと伸びるタイプ。糸の先にはおもりと針だけというシンプルな構成です。
エサは生きたミミズを使います。箱詰めされたミミズが釣具屋さんで買えます。養殖されたミミズなのでとてもクリーンですが、ウナギはにおいでエサを探すので、においの強い野生のミミズのほうがよく釣れるそうです。
朝まで降っていた雨のせいで水量が多く、水はかなり濁っていますが、ウナギ釣りにはこのぐらいがちょうどいいとのこと。流木や草などのゴミが束になって浮かんでいるのがちょっと邪魔ですが。
暗いなかで釣るので、かかったときにすぐわかるよう竿に鈴と光る棒をつけます。川の中程をめざして投げ込んだら、あとはかかるまで放ったらかしなので、もうビールを飲むぐらいしかすることはありません。
ぼくにとってこれが人生三度目の釣りです。初めてのサバ釣りも、二度目のマス釣りも、あっけないほどあっさりと1匹目がかかりましたが、今回は街中でのウナギ釣りですからさすがにすんなりとはいかないでしょう。
1匹も釣れなかったらどう記事を書こうかなんて考えていたら、リンリン。鈴が鳴っています。
「かかってますね」まさかと思いつつ、竿を手に取りリールを巻いていきます。糸の先に重みは感じますが、暴れる感じはありません。ゴミかもなと思いつつさらに巻いていくと、パッと水面に白くて長いウネウネと動く物体が現れました。「お、ウナギですよ!」
今回もあっさりと1匹目をゲットしました。長さは40cmぐらいでしょうか。どこからどうみてもウナギです!
過去2回は1匹目のあとは少し手こずりましたが、今回はよほど条件がよかったのか、2匹目、3匹目と次から次に釣れていきます。
リンリン「あ、またかかった」すっかり慣れた手つきで竿を取ると、ウナギとは違うかなり強い引きが。
釣り上げてみるとキチヌ(キビレ)でした!
40cmぐらいありそうです。河口付近に多い魚ですが、潮の加減で川を上ってくることもあるようです。
リンリン。
次もまた強い引き。
またチヌかと思ったら、今度はヘラブナでした!これも30cmを超えるサイズです。
リンリン。
これもかなりの引きです。
さあ、次はなんだと思って釣り上げると
ウナギでした!
50cm以上あって太さもなかなかの大物です。「これは売ったらウン千円になりますよ!」
そんなこんなで、結局3時間ほどでウナギを5匹釣り上げることができました。最後にデカいのが釣れて大満足。今回、釣ったウナギはさすがに前回のように簡単に調理してその場で食べることはできませんでしたが、ちゃんと泥抜きをしたら食べられるそうですよ!
というわけで、大阪のど真ん中でウナギが釣れました!
※ 釣りをする際は釣り禁止エリアや、釣り場のルールに注意して、マナーを守って楽しみましょう。