はじめまして。Huerco CASの柳澤と申します。
長野県在住で主に源流や渓流などでトラウトフィッシングを楽しみながら、生粋の魚好きとして憧れの魚との出会いを求めて各地の水辺を奔走しております。
今回は長年の夢であった北海道のイトウにHuercoのロッドで挑戦した3日間をレポートさせていただきます。
イトウ(Parahucho perryi)は、日本では北海道の一部の河川や湖沼に生息する最大で1mを越える日本最大級の淡水魚です。釣り人からは幻の魚や日本三大怪魚の1つとして有名な魚となっています。
(ちなみに漢字では魚編に鬼と書きます)
まず、釣りを始める前に覚えておかなければならないこととして、イトウは現在、絶滅危惧IB類という近い将来における野生での絶滅の危険性が高い魚と位置付けられているということです。
イトウは生息している各地域で大切に守られてきた魚です。
強要するルールはありませんが、永続的にイトウ釣りを楽しめるようにフックはシングルのバーブレス、陸上げしない、リリース時にはしっかりと蘇生するなど釣り人として出来る最大限の努力をしましょう。
実際にイトウ釣りをする場所のルールやマナーを調べておくことも大事になります。
6月中旬に私が向かったのはイトウの聖地と呼ばれている北海道猿払村。
しかし、2021年に発生したイトウが大量死した事件の影響を受けてのものか状況はかなり厳しいと聞いていました。
現地に到着し、ポイントの下見をしていると小魚の群れを発見観察するとこの時期のイトウのベイトでもあるトンギョのようです。 今回の旅のターゲットの1つ、早速NB210-3zを取り出して釣ってみます
ベイトが確認できたため、夕マズメはこの場所で釣りを開始しました。
しかし、時折何かがボイルしますが私を含め周りの釣り人達に反応はありません。
帰りながら投げたルアーに50cmほどのイトウらしき魚が追ってきただけでこの日の釣りは終了となりました。
今回お世話になったさるふつマリンさん 。
パワフルな女将さんと山盛りご飯が名物で、目の前にセコマがあるのも釣り人にはありがたい 。
2日目は朝早くから前日入ったエリアで釣りを開始しますが何も起きず、少々焦りを感じ始めます。周りにいる釣り人達と話をしてみましたが、厳しい状況とのこと。
このまま釣りを続けても良くないと判断して場所を大きく移動することにしました。
移動してきたのは葦が生い茂る湿地帯を流れるエリア 。
数日前に降った雨の影響でかなり濁っているようでした。
ルアーはウグイなど大型のベイトを確認できなかったので、トンギョを意識して6cmの渓流用ルアーに変更します。今回イトウ狙いで使用しているXT711-5sは、ティップが柔らかくよく入るので小型のルアーも思い通り操作することが出来ました。
前日見たトンギョの動きを再現しながら釣りを開始しますが、開始3投目で根掛かりしてしまいます…
ロッドを煽って外そうとしますが外れる気配はありません。
切るしかないのかとダメ元で強く巻くとわずかにですが巻き取れることに気付きます。
流木にでも引っ掛けたのか、とにかく近くまで持ってくれば外せると思いながら巻き続けるとゆっくりと首を振る感触が。
根掛かりじゃない!イトウだ!!
と体勢を整えていると、大きな波紋と共に桃色の尻尾が水面を割りました。
予想外の大きさに思わず手が震えます。
重い引きと大きな首振りに耐え、何とか浅瀬に誘導しキャッチ成功。
ルアーを丸飲みしていたのは94cm、10kgはありそうな大きな雄のイトウでした。
子供の頃から釣りたかったイトウ、夢が叶った瞬間。
撮影も終了していよいよリリースです。
大型の鱒類は酸欠に非常に弱いのでしっかりとエアーレーションを行います。
泳ぎ出そうとしました。
大丈夫だと判断してリリースすると濁った水の中にゆっくりと帰って行きました。
上も下も浸水してビショビショですが、無事にリリース出来たので問題なし !笑
夕マズメに再び訪れるとイトウのボイルやチェイスも見られましたがキャッチには至らず。
イトウ釣りは満足したので次の日は渓流と海でのライトゲームをすることに
どんな魚に会えるのかワクワクしながら準備をしました。
まずは渓流でアメマスを狙います。北海道に来たら毎回会いたくなる魚です。
目星をつけた川に入るもウグイだらけでアメマスは一向に見当たりません。
諦めずに遡行していくと大きな淵が現れます。
期待を込めてキャストするとヒット !
体をくねらせて抵抗しているのでアメマス…あれ?白点が無い !もしや!!
なんとイトウの若魚でした。繁殖が確認できる嬉しい出会いです。
その後、無事にアメマスも釣れたので海に向かいます
海では北海道ならではの魚達を狙います。
漁港内を覗いてみると、 昆布が生えている中をトンギョとウグイが群れで泳いでいるという なんとも不思議な状況になっています。
ウグイの猛攻を受けながら探っているとガツガツとした根魚のアタリ。
上がってきたのはベロ!狙いの魚だったので嬉しいです。
少し場所を変えて別の魚を狙ってみます 。
最初に釣れたのは北海道ではお馴染みのガヤ(エゾメバル)
かなりの数がいるようで投げるたびに釣れてきます。
少し移動してテトラ帯を探ると小さなアタリ、合わせると強烈な引きで抵抗します。
なんとか釣り上げたのは自己記録を大幅に更新するアイナメ!
更にクロソイも釣れて大満足で釣りを終えました。
渓流タックルはそのままに、リーダーだけ変えて手軽に楽しんだ。
今回の遠征で私が使用したロッドは3本。
それぞれ用途が異なるものでしたがフエルコのロッドならバックパックに全て収納して旅をすることが出来ます。
フエルコに出会う前は荷物の制限で諦めざるを得なかった釣りや魚も挑戦することが出来るようになり一段と釣り旅が楽しくなりました。
これからも良き相棒として各地の水辺で活躍してもらおうと思います。
スピニングモデル / 5pcs
ロングキャスト性能に優れた5pcsスピニング、XT711-5Sがリニューアル。仕舞寸法約54センチと、マルチピースロッドの機動力をフルに生かし、ショアからのランガン、キャスティングゲームに最適な1本がブラッシュアップして登場です。ティップセクションには柔らかさを持たせながらも、ラインのバタつきを抑えてスムースに放出させるガイドセッティングにより、キャストをコントロールしやすく、より遠くのスポットまでルアーを送り込むことが可能になりました。また、しなやか且つパワーのあるベリーセクションはしっかりフッキングが効き、強靭なバットセクションで確実に寄せてキャッチする。そういった一連の動作をムダなくこなすことができます。ミノーやシンキングペンシルを用いた巻きの釣り、ペンシルベイトやポッパーなどのトップウォータープラグをクイック&スローに、リズミカルなアクションで魚を誘い出す釣り、またスプーンやメタルジグまで快適に扱えます。中~大規模河川や河口・干潟で狙うシーバスゲーム、湖や河川のミノーやスプーンで狙う中~大型トラウト、ジグヘッドなど、スイミングで狙うハタゲーム、中型回遊魚を狙い打つライトショアジ ...続きを読む
スピニングモデル / 5pcs
コンパクトな収納サイズで、旅先でのちょっとした釣りから専門的な釣りまで、あらゆるライトゲームをカバー。XT511R-5Sと小型リール、少しのルアーをザックに入れておけば、魚たちとの出会いのチャンスを逃すことはないでしょう。ティップセクションは柔らかくも程よく張りがあり、巻き抵抗のあるヘビーシンキングミノーなどもキレのあるアクションを生み出せます。渓流トラウトやソルトのライトゲーム用ロッドと比べると、強めのブランクスですがXT(遠征用)シリーズのトラベルロッドとして汎用性を高めた仕様となります。通常は30cm前後の魚とのやりとりが全体的に丁度良いベントカーブとなりますが、ベリーからバット部にかけては見かけによらず強靭で、しっかりと曲げこむことで大物にも対応することが可能です。5フィート11インチという取り回しやすい長さと、クセのないレギュラーテーパーのため、バス、シーバス、チニングなどキャスト時の正確さを求められるテクニカルな釣りにも活躍します。 [XT511-5Sとのスペックの違い](カッコ内はXT511R-5Sの数値)●全長…同じ(1803mm)●仕舞寸…2mm短い(418mm)●グ ...続きを読む