こんにちは、Huerco Co-Anglers 2024メンバーのカブトです!
前回の記事(https://huerco.jp/magazine/journey0013)で予告していた通り、春休みにHuercoロッドを相棒に南米遠征に行ってきました。釣果はもちろん、全てが大満足の旅でした。今回は「春休みの大冒険in南米」と題しまして、前編はガイアナ、後編はブラジルでの釣りの様子を紹介します。前編後編ともに皆さんも旅行気分になれるように、写真を多めにしています。それでは地球の裏側での大冒険を一緒に振り返りましょう。
旅の目的地はガイアナ共和国。ガイアナは南アメリカ大陸の北東部に位置する国で、英語を公用語としている国だ。国土の大部分は熱帯雨林に覆われ、多様な動植物が生息している。国名の由来は現地の言葉で「豊かな水の地」を意味し、ピラルクーをはじめとするたくさんの魚種が生息している。大学の卒業旅行は一回きり…ならば地球で一番遠いところで、大自然に囲まれながら釣りをしようと旅先は南米大陸に決定した。
幼少期に図鑑で衝撃を受けた憧れの魚に逢えると心を躍らせ日本を出国!!
地元兵庫→羽田→ニューヨーク→サンパウロ→マナウスと気の遠くなるような時間を掛けてアマゾンの玄関口「マナウス」へ。(羽田~マナウスで約54時間かかったはず…)
マナウスの釣具屋にはブラジリアンルアーがずらっと並んでいたが、同じ数だけかそれ以上日本のルアーもあった。地球の裏側でも使われているのは日本人として嬉しい。ワイヤーリーダーとルアーをいくつか購入してガイアナへの移動をスタート。
ガイアナとの中継地点行きのバスがでるターミナルに到着したもののバスがないと言われ、乗り合いタクシーに乗ることになった。マナウスからそこまでは800キロ弱、大阪から秋田の距離である。バスなら12時間のところ俺なら6時間でいけるぞとタクシー運転手は意気込んでいたが、実際バスの2倍のスピードで走っているだけだった(下道で巡航130キロ)。視界に入った車は全部抜かしていたと思う。彼の運転はとても安心できるものではなかった。
国境の街からバスで移動し、無事にガイアナに入国!英語が通じるようになっただけで気が楽になった。伝わるというのは幸せだ。
知り合った現地の方が町を案内してくれた。この日は「マシュラマニ」と呼ばれる共和国記念日。町は衣装を身にまとった若者で賑やかだった。
次のバスが出るまでの待ち時間にココナッツを振舞ってくれた。想像していたよりたっぷり水が入っていて、乾燥した地面からここまで水を蓄えられるのかと驚いた。味は薄くて普通の水って感じ。ガイアナに入って一番衝撃を受けたのは「給油」だ。ガソリンを入れたポリタンクが車の上に積んであって、そこから給油していた。国境の街からガイアナの首都ジョージタウンまでは国を縦断するように定期バスが走っているのだが、途中にガソリンスタンドは存在しない。だから不足すればその都度給油するそうだ。ハイエースもまさかこんな使われ方をするとは思っていなかっただろう。給油中にすぐ横でタバコを吸っている人がいたけど、危ないなんて言ってられない。これが南米スタイル。「郷に入らば郷に従え」というやつやな笑
いよいよ最後の移動。国境の街から川辺の村を目指してバス(という名のバン)に乗り、永遠に続く赤土の大地に揺られる。エアコンが効かない車なのに砂埃が入ってくるから窓は開けられない。気温30℃オーバーの激熱蒸し蒸しのオフロードを7時間ほどぶっ飛ばす。気分はこの上なく悪かったけど、目的地が近づくにつれて鼓動が高まるのを感じた。
夜が明け始めた頃、目的地に到着した。聞いたことのない鳥たちの鳴き声にビビりながら薄明かりの村に入っていく。
トラブルを避けるために、まずは村長に挨拶。彼らにとってもピラルクーは特別な魚。それを釣らせてほしいとお願いした。続いて釣りガイドに「釣りしに来たんやけど、ガイドしてくれんかー?」って聞いたら、快諾→値段交渉→買い出し。とんとん拍子に物事が進み、交渉から2時間くらいで1週間分の食糧、ガソリン、キャンプ用品をボートに積んで出港!!
さぁ、ここから7日間の釣りキャンプ生活が始まるぞ!!
今回はこの4本を持参しました。(ベイト3本とノベ竿1本と予備の510R)
数時間移動し、一つ目のキャンプ地へ。ポイントに到着してすぐにヒット。南米初フィッシュはカショーロ(現地名:パヤーラ)。下顎の長い牙が上顎に収納できるようになっていてアマゾンの環境に適応した進化を実際にこの目で見ることができた。立て続けに憧れのピーコックバス(現地名:ルカナニ)。これはキクラ・オセラリスという種類。ルカナニはかなり釣ったはずなのに写真はこれしかない笑。恥ずかしながらこの南米に出発した時点でブラックバスを釣ったことがなかった。ブラックバスを釣らずしてピーコックバスを釣った日本人は僕が初めてだと思う。このピーコックをリリースしよう水面に視線を移したとき、初めてピラルクーの呼吸を見かけた。デカさと赤いテールに興奮し、明日はあれを釣るんだと胸の高まりを感じた。
少し場所を移動してシルバーアロワナ。銀鱗が綺麗で感動。トップウォーターにも果敢にアタックしてくるけれど、捕食は下手くそで掛けても高確率でバレる。結局バイブレーションでしか釣ることができなかった。アクアリウム好きから怒られそうだが、ガイドがペッパーと煮込んだスープとフライにしてくれた。繊維が細かくてジューシーだった。ちゃんと日焼け対策していたのは初日だけ。3日坊主どころか3時間ぐらいしかしてなかった笑
夜はキャンプ地で釣り。バイブレーションをリフト&フォールしているとパヤーラがヒット。昼より大きいのが釣れて嬉しかった。そしてブラックピラニア。これはデカいし、歯ヤバすぎた。感動したのは最初の一匹だけ笑。2日目以降うんざりするほどの猛攻を受けることをこの時は知らなかった…。
翌日は朝からピラルクー狙い。案内されたのは川の本流筋から20〜30分ほど歩いたところにあるラーゴ。ラーゴとは雨季は河川と繋がるけれど、乾季は独立している池のこと。
ラーゴにはピラルクーをはじめ、ルカナニ、ピラニア、様々な小魚が生息していた。水面を眺めていると時折ピラルクーが呼吸しているのが見える。陸っぱりから勝負するぞとガイドから伝えられた。ボートからのアプローチだと思っていたのでいまいちイメージが湧かなかった。複雑に入り込んだ木々、ぬかるんだ地面、トゲトゲしい植物たちを見て、難しいファイトになることを覚悟した。手に取ったのはXT605R-4C。この竿なら高負荷でのファイトもできるはず。炎天下で回遊を待つこと数時間、水は既に尽きていて脱水状態。状況は圧倒的に不利だったが、回遊してきたピラルクーをヒットに持ち込んでファイト開始‼フッキングと同時に激しいエラ洗い‼(ファイト動画より切り抜き)。全身が持っていかれるほど、一つ一つの抵抗が重たかった。フラフラファイトだったけれど、一進一退の攻防を制した!!
マジ感無量。上がってきたピラルクーは僕の体より大きく、全身が震えた。自分はこの一匹に出逢うために地球の裏側まで来たんだ。たくさんの人の支えがあってこの地に立てていることに感謝の気持ちでいっぱいだった。
リリースも無事成功し、ガイドからmore bigger one?(もっとデカいの釣る?) って聞かれたけれど、自分は心底満足していたのでThat’s enough!!(もう十分 !) と答え、キャンプ地に戻った。
実釣2日目でミッションコンプリート。地球の裏側までピラルクーのためにやってきたのに一匹だけってもったいないと思うかもしれないけれど、本当に一匹で満足。何なら一生に一匹で十分だ。ピラルクーはそう思わせてくれる魚だった。
ここでキャンプ地での暮らしを紹介する。ジャングルではハンモックを張って寝泊りしていた。ここで重要なのがアリの歩いていない木を探すこと。木の選択を間違えると耳や鼻の穴からアリが入ってきて噛まれるそうだ。正直僕には判断がつかなかったので、設営はガイドにお願いした。
ガイドは釣り担当と料理担当の二人。ガイド曰く、日中僕らが釣りをしている間にハンモックが掛けてある木にジャガーが登っていたらしい。自然にまみれた生活をしていた。
ご飯は釣れた魚をメインにライスやチョー麺というヌードルを出してくれた。ガイドの前職が料理人だったこともあり、異国の雰囲気を感じながらもちゃんと口に合うという絶妙なバランスで、全て美味しかった。
飲み水はどうしていたかというと川の水をフィルターで濾して飲んでいた。魚の住める環境の水なら汚れや細菌まで濾してくれるという代物(ペスカトーレ中西さんからオススメしてもらった)。これ無くなったら終わりやーって思っていたら、最終日の移動中に諸事情によりロスト。途中で無くなっていたらと思うと…耐えてないね笑
ピラルクー釣れたし、ラウラウ釣りに行くぞ!早々に目標を達成した僕らはガイドの提案に賛成し、キャンプ地を移動した。ラウラウ(ピライーバ)はアマゾンの帝王とも言われる巨大ナマズ。ここから数日ラウラウ含めナマズ類狙いの釣りをした。結果的にラウラウはお目にかかれなかったが、色んな魚と出逢うことができた。
(左)激流の中に住む「パクー」。川を下っていると見える赤い魚影はだいたいこの子。普段は流れてくる木の実を食べているよう。ナマズブッコミに最適な餌らしいが、僕が南米で食べた中で一番美味しかった魚でもある。ガイドは瀬についたパクーに弓矢を放っていた。頑張れば3gのスピナーもキャストできて、急流に乗られてもしっかり曲がって追従してくれる510Rのおかげで獲れた一本。
(右)ホーリーという名称で観賞魚ショップに出回ることもあるタライーラ。いるところにはまとまった個体数がいた。小さくても牙は立派で小さな怪獣のようだった。トップの反応はとても良くて、ポッパーならもう少しミスバイトを減らせたかもしれない。
(左)ウキブクロを使ってグググと鳴く「ドラムフィッシュ」。日本でいうところの“大きいニベ”って感じかな。最初は良い突っ込みをしてくれるけど、途中で諦めて浮いてくるからファイト中に正体が分かる笑。皮に独特の臭みがあるようで、燻製にして皮を剝いでから料理していた。
(右) 一番記憶に残っているアマゾンの人喰いナマズ「ジャウー」。パクーの切り身のブッコミにて。ナマズ好きとしてジャウーに出逢えたことは嬉しかった。
もちろん先程のピラルクーも605。あの不利な状況で魚を寄せられたのはロッドのおかげと言っても過言ではない。
ボートフィッシングやナマズ釣りが本格化したことであまり使ってやれなかったけど、NB300でも一種類だけ
– ペンシル・レポリヌス
調べてみると日本では1匹9000円で取引されているみたい。
NBを使いきれなかったのは本当に残念。
いつかNBだけ持って異国を旅してみたい…。
残り2日となったところで「タライロン」を狙うためにさらに移動。支流の支流の…支流というような河川の上流。乾季ということもあり、途中ボートを降りて手で押して進むこともあった。ここからはパワーはそのままに、XT605R-4Cより曲げてファイトするためXT610R-4Cに持ち替えた。
時合まではXT510R-4Cでパヤーラやピラニアと遊んでもらった。
タライロンは僕の裏ターゲットで、絶対釣りたい魚だったから気分が高まる。
記録級のタライロンかと思ったらレッドテールキャット。これはこれで嬉しい一本。重さは別として、南米滞在中一番引きが強かった魚だった。ほんまに尻尾赤いやん…。我ながら岩が複雑に張り出したエリアでよく獲れたなと思う。根に突っ込もうとする相手を610のパワーで止められたのが勝因。
夜明け前に本命が!待望の瞬間だった。カッコいい‼
フォルムからは想像できないほど引いた。現地ではアイマラと呼ばれていて、美味なため食用魚として好まれるそう。シーズンになるとトラックに満タン積んで首都ジョージタウンに持っていくようだ。日本でそんな乱獲をしたらすぐに絶滅してしまいそうだが、多少の乱獲ならカバーできるほど個体数がいるのだろう。こういったところからもスケールの違いを感じる。最終日はコイツのために水辺で完徹。アマゾンだからって簡単に釣れるわけではないと身に染みた瞬間だった。
最終日の朝は村に持って帰るお土産を狙ってジギング。河川で100gのメタルジグをしゃくるという日本ではあまりやらない釣り。釣りたい魚は一通り見たので、何か次につながる新しい釣りがしたかった。意外にも魚の反応は良く、ドラムフィッシュとパヤーラ、スレ掛かりだけどカトラスフィッシュが釣れた。
村に戻ってからガイドとお別れ。思い出のルアーは彼らに託した。
ご厚意で村に一泊させてもらい、翌朝ブラジルとの国境に向けて出発。
村の朝焼けは日本じゃ見ることのできない色で感動した。
ガイアナの自然は永遠に続いてほしい。
村~国境~中継地点とバス、バン、タクシーを乗り継いでマナウスへと戻ってきた。
いい魚たちに出逢えたし、釣りをしている途中で22歳の誕生日を迎えてしまったので祝勝会としてシュラスコ(ブラジル版BBQ)へ。やっぱ肉って美味いな笑
さぁ、帰りの飛行機まで1週間あるけどどうする?後編ではその1週間の様子をレポするのでお楽しみに…。ゴーテンR(XT510R-4C)が本気出すよ~‼
ベイトモデル / 4pcs
XT510-4Cはピンスポットへのキャストを繰り返すアグレッシブなゲームフィッシングのために、ショアからは勿論、ボートやカヤックからのキャスティングゲームでも扱いやすいショートベイトとして生まれました。今回のXTシリーズのリニューアルで軽快な操作性はそのままに、ロッドパワーおよび強度が大幅にアップしたことで、さらにルアー、魚種の幅が広がりました。南米アマゾンの釣りに代表されるような、ペンシルベイトやジャークベイトなど連続したハイテンポなアクションは設計コンセプトの中心となります。またトップウォーター以外でも、スピナーベイトやクランクなどの巻き物系にもよく、キャスト~アクション時の取り回しとファイト時の保持を両立させた ”長すぎず短すぎない” グリップレングス(さらに10mmの短縮化)。ショートロッドを必要とするあらゆる釣りに幅広く対応するのがこの新生XT510R-4Cです。(*エクストラグリップも発売予定。時期未定)[XT510-4Cとのスペックの違い]●全長…同じ(1778mm) ●仕舞寸…同じ(510mm) ●グリップ長…10mm短い(418mm) ●リアグリップ長…10mm短い ...続きを読む
ベイトモデル / 4pcs
ビッグベイトやビッグプラグを楽に扱えるパワーと操作性を兼ね備えたヘビーベイトモデルXT605-4Cが、XTシリーズのリニューアルによりさらなる強靭さを手に入れました。骨太ブランクの硬さに加えグラス素材の含有量を高めることで破断強度を増しています。このことによりビッグペンシルやポッパー、巻き抵抗の大きいダイビング系プラグなどボートから狙う大型魚のキャスティングゲームには特に最適な1本となりました。 次から次へと目の前を通り過ぎていく立ち木や倒木など、ボートからの流し打ちにおいては進行方向を考慮した上での精確なキャストが要求されます。キャストが決まれば、ボートの進行スピードに合わせて、ストラクチャー際をタイトにアクションさせていかなければなりません。キャスト、アクション、ファイト、キャッチに至るまで、障害物の際で掛けてやや強引にやり取りしなければならない状況においても、持ち前のパワーとトルクで魚に主導権を与えません。 主にボートから狙う、中~大型魚のキャスティングゲームにおすすめです。ブラックバスのビッグベイトや巻き物、ビッグペンシルなどで狙うコノシロパターンのボートシーバス、ボートからの ...続きを読む
ベイトモデル / 4pcs
一本でなんでも幅広く使いたい、という想いを形にしたバーサタイルなベイトロッドXT610-4Cですが、XTシリーズのリニューアルにあたり強靭なパワーをもつヘビーベイトロッドへと変貌を遂げました。従来は10~60gクラスまでの想定でしたが、このXT610R-4CのMAXキャストウェイトは150gと実にその値は倍以上で、これは従来の’’XT610R-4C Plus’’をも上回る数値となっています。その理由は、XTシリーズの本来の遠征仕様というコンセプトに特化するため、ロッドパワー、強度のアップ、そしていままでカバーしていたライトリグ系への対応は別のシリーズの登場によりそちらにまかせ、大型ルアーへの適応と、大型魚をメインターゲットとすることにシフトしました。ブランクには適度な張りの中にもタメが効き、曲がりに強くトルクフルな粘りを持ち合わせています。テーパーはレギュラーファストの素直な曲がりで、トップウォーターから巻き物系まで幅広く対応し、強靭なバットはターゲットの硬い口周りにもしっかりフッキング。強度と使用感のバランスはもちろんのこと、仕舞寸法や持ち運びの便利さはそのままに、さらにパワーアップ ...続きを読む